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2016.07.08(Vol.083)
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こんにちは、メルマガ 「こんぱす」です。
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中国事情~上海の風Ⅱ ■ 第82回 □
http://www.captain-inc.com/chugoku.html
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皆さんこんにちは。中国保険ブローカーの嶋倉です。
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今月は次のテーマでお送りします。
6月の初旬に3連休があったので、およそ4年ぶりに中国国内旅行に友人と行ってきました。
行き先は浙江
省紹興市。そう、紹興酒の原産地です。
私は中国の名城旧跡にあまり関心が無いため、今回の旅の目的はもっぱら本場の紹興酒でした。
中華料理屋などに置いてあるけど、そもそも紹興酒って何なの?
という方(私を含む)のために旅行前に少し調べました。
紹興酒は醸造酒の一種で、米や麦などの穀物を原料にした醸造酒のことを中国酒の分類上では黄酒(ホアンチュウ)とよび、この黄酒を長年熟成させたものだけが老酒(ラオチュウ)と呼ばれます。
さらに、その老酒の中でも浙江省紹興で鑒湖の水を仕込み水として使用して造られるものだけが「紹興酒」と名乗ることができるそうです。
ちなみに老酒で有名な銘柄は全国にいくつかあるようです。
(上海老酒、蘇州老酒、福建老酒、台湾老酒など)
つまり、お店に置いてあるもの全てが紹興酒というわけでは無く、上記の条件を満たしたもののみが紹興酒であり、それ以外は黄酒か老酒に該当するというわけです。お恥ずかしい話ですが、このことを知るまでは、私も黄酒と紹興酒の区別について全くの無知でした。
さてさて、紹興酒のこともわかったところで、紹興の旅のお話に戻ります。
紹興は上海からだと高速鉄道の発展のおかげで、わずか1時間20分程度で行くことができますが、今回は10人ほど集まったため、バスをチャーターして行ってきました。
連休ということで多少の渋滞に巻き込まれながらも、3時間で紹興へ到着しました。
ホテルへチェックインを済ませ、まずは事前にインターネットで調べておいた、紹興で最も有名な観光地(居酒屋)の「咸亨酒店」へ。ここは魯迅の小説に出てくる場所で、本場の紹興酒が紹興料理と一緒に楽しめます。
運ばれてきたのは少し大きめのお椀に入った、何とも濃厚そうな紹興酒。コップじゃないのか、、、
なんて思いながらも一口。何とも濃厚な味が口の中いっぱいに広がります。
ただ、不思議とくどくなく、飲みやすい感じです。合わせて頼んだ料理も紹興酒との相性がとてもいい感じです。
そう言えば、紹興酒の楽しみ方ですが、日本では燗にしたり、ザラメ、砂糖を入れたりして、クセを和らげて飲まれていますが、中国ではもっぱらストレートでいただきます。10年以上醸造された紹興酒は口当たりが非常にまろやかで、中華料理(特に華東地区や華南地区)に合います。
この日は夕食時にもいわゆる量産型の黄酒を飲んだのですが、もはや不味く感じてしまうぐらい味に差がありました。
2日目、観光もそこそこに、昼下がりから中国版ぐるなびのようなもので見つけた評価の高いお店へ向かいます。
(店名:大禹・開元 住所:浙江省紹興市二環南路1988号)
このお店は1日目の咸亨酒店よりは少ししっかりとしたレストランです。ここで飲める紹興酒は非常に美味で、紹興酒が苦手な人でも飲めるようでした。料理も非常にポピュラーなものが揃っており、クオリティーも高いので、結局後ろに予定していた観光をキャンセルして、出発前まで皆でひたすら飲み続けていました。
おすすめのレストランですので、もし、紹興へ旅行に行かれる方がいらっしゃれば、是非、お立ちより下さい。
今回の旅で感じたのは、全てのお酒に共通していると思いますが、本場の良質な紹興酒はあまり悪酔いをしないということ。
それから、意外と町全体で紹興酒を宣伝しているわけではなく、その点は非常に意外でした。
いかがでしょうか。このメルマガを読んでいただいた方も、是非一度、紹興へ本場の紹興酒を味わいに行ってみてください。
それでは今月はこのあたりで失礼します。
「紹興酒はこうやって飲むそうです」
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