講師の声
「ものづくり大国」日本は、その優れた商品の市場を海外にも広げ、「メイドインジャパン」ブランドの地位を確立してきました。
現在では、多くの国が、消費者保護の観点から「商品の説明書は商品が流通する国の言語で提供すること」を法律で義務づけており遵守が必要です。たとえば国内で言う、製造物責任法、消費者保護法、景品表示法、家庭用品品質表示法、薬事法、リサイクル法などで商品の説明書に関する要求があります。
また、2012年に商品の使用説明に関する国際規格が改定され、それに伴い各国では独自の規格や規定、指令などの改訂や強化がなされ、商品の説明書への要求がさらに厳しくなりました。
加えて、最近大きく問題視されている環境への配慮や商品の含有物に対する規制なども求められるようになっています。
結果、海外で事業を展開する企業にとって、使用説明の整備がますます重要な経営課題となっていますが、見方を変えれば、これはビジネスチャンスとも言えます。
海外向け商品に付随する「説明書」をきちんと整備するという課題に対応するために、「説明書」を各国へと言語展開する場合は、単なる翻訳ではなく、英語をベースとしてターゲット市場に合わせて「設計」するローカライズ作業が必要です。
このセミナーでは、私が長年携わってきた家電メーカー商品(通信関係商品)の説明書作成における言語展開ノウハウをベースに、事例紹介を盛り込み、海外の事業展開リスクを軽減するために最低限押さえておきたい言語展開のポイントを具体的に解説します。
株式会社ダイテック
柿木 博美
セミナープログラム詳細
セミナー開催情報(NPO法人セフティマネジメント協会) | |
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海外向け商品表示に関する言語展開のポイント解説 |
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○開催日時 | 2014年10月2日(木)13:30~16:30 *13:00受付開始 |
○場 所 | 機械工具会館 3階第1会議室 (東京都港区芝5-14-15) |
○参加費用 | 会員企業10,000円/1名 非会員企業14,000円/1名 |
○申込及び 支払方法 |
参加申込書を、セフティマネジメント協会事務局へ FAX にてお申し込みください。 お申込みいただいた方には、事前に請求書と受講票を送付しますので、指定の口座 へお振込みください。 *振込手数料は、貴社にてご負担ください。また、「振込金受取書」を領収書に代えさせていただきます。 |
○定 員 | 40名 |
○お問合せ先 | セフティマネジメント協会 TEL:03-5614-4752 FAX:03-5614-4477 |
○主催 | 特定非営利活動法人セフティマネジメント協会 株式会社キャプテン 共催 |
イベントプログラム詳細
*イベント内容は若干変更することがあります。 | ||
1 | 最低限知っておくべき言語対応の原則 ・国際ルールにおける使用説明の位置づけ ・言語対応に潜むリスクを把握する ・「英語から各国語展開」が鉄則 ・誤訳によるリスク低減のポイント ・ローカライズを翻訳と捉えると痛い目を見る ・誰のための商品か?使用者、使用条件、使用環境の違いを把握する ・各国法規と規格対応-販売中止、訴訟リスクを低減 |
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2 | 翻訳会社に依頼するときの注意点と言語対応マネジメント ・翻訳会社に丸投げした結果、こんなことに‥ ・翻訳ポリシーの決定とその進め方のコツ ・翻訳会社・訳者選定のコツこんな翻訳会社には気を付けて! ・商品の販促情報から販売後の情報までの用語等の全社統制管理のコツ ・用語集の作成(用語統一)と品質保持のポイント ・よくある間違い― 不具合事例 |
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3 | 最後の砦、翻訳戻り後のチェック ・品質保持プロセスを構築する際のコツ ・システムや翻訳メモリーの構築と全社活用のポイント |
講師 |
柿木 博美(かきのき ひろみ)
株式会社ダイテック 短大卒業後、損保会社勤務 |