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>>>> メルマガ「こんぱす」12月号 <<<< ~グローバルリスクへの対応
                   2010.12.06(Vol.021)

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         今年も多くのセミナー聴講、有難うございました!

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次回は、
2011年2月⇒「伝わる取説」の作り方講座【実践編】
3月⇒「中国市場向け『取扱説明書』作成のポイント」

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より広範な不特定多数の企業や個人に対してリスクマネジメントの啓蒙を行う当協会が、一昨年から「『伝わる取説』の作り方講座【実践編】」をテーマに開催しておりますが、この間、多くの企業や団体様から聴講頂き、恒例の開催となるほどご好評をいただいております。これも偏にPLリスクを未然に回避するという、企業にとって生命線と言える消費者・社会との関わりを重視する企業責任意識の現われと感じております。

来年以降も、こうした企業様の問題意識に対応すべく、より緻密で具体的な情報をセミナーを通して提供して参る所存でありますので、今後とも何卒、よろしくお願い申し上げます。

一方、質疑応答などで中国に関する「取説」の質問が相次ぎ、中国の現地事情に関するセミナー開催の要望も多数寄せられておりました。こうしたセミナー参加者のご要望から生まれたのが、いわば姉妹編ともいえるセミナー「中国市場向け『取扱説明書』作成のポイント」です。

中国では、製品の各種表示に強制且つ具体的な規定(共通規定と特別規定を含む)を設けてありますが、進出している日系を始めとする外資企業は、これら規定への理解が足りずあるいは軽視したため、製品の各種表示においてミスをおかし、この間、たびたび消費者から賠償請求を要求されたり、または政府監督管理部門から処罰を受けたりしております。セミナーでは実際起きた外資企業へのクレーム事例も紹介し、その対策を解説します。

中国関連ビジネスを展開中のメーカーを始め今後の展開を検討中の企業の皆様にとって、現地で必ずや直面するといっても過言ではない「危機」にいかに対応するべきか―を具体的に解説していきます。7月と12月の2回開催いたしましたが、こちらもご好評いただき、来年は開催回数を増やしていく計画です。この機会に是非ともご参加をお待ちしております。

◆2010年11 月12日開催の詳細はコチラ ↓
http://npo-safety.org/pdf/seminar-20101112.pdf 

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中国の保険事情~上海の風  ■ 第21 回 □ 

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ニイハオ!中国保険ブローカーの大八木です。
上海から、中国現地の保険事情やリスク対策に関する情報をお届けしています。

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上海では11月15日に大きな火災が発生しました。日本でも大きく報道されたので、ご存知の方も多いと思います。事故以後、市内では各所に政府の通達が出され、防災が喚起されています。さまざまな問題が浮き彫りとなったこの事故を、今回は取り上げてみたいと思います。

● どんな事故だったのか?
火災が起こったのは、上海中心部にある28階建て教員向けマンション。事故の約1ヶ月前から外壁改修、サッシの交換工事が行なわれていました。
工事に使用されていた足場は竹製で、それを覆うシートが燃えやすいナイロン製でした。事故発生日は風が強く、10階部分で溶接の火花がこれらに引火したことが火災の直接原因でした。

住民から再三の要求が出ていたにも関わらず、可燃性の資材を撤去しなかったことや、溶接工が無資格だっとことなども問題とされています。さらに、消火活動の遅れや、マンション管理上の不備などにより消火に約4時間を要し、被害を拡大させました。結果、現時点で58名の命が失われています。

● 消防車の水が届くのは高さ50mまで!?
上海では、高さ60m以上ある建物が約7,000棟ほどあるそうです。しかし、大部分のはしご車は、高さ約50mまでの消火にしか対応できないとのこと。
また、今回は一部ホースの水圧が低かったため、火元に水が届かなかったとの報道も。消防車が来てくれれば安心‥ということでもないようです。当社オフィスがあるのは19階なので、もし火災が起こったら‥と、非常に不安になりました。

スプリンクラーが無い、廊下に消火栓があるだけ、という建物も少なくないようで、こうなると住民が自室の消火を行なうことも困難です。残念ながら、急速な都市発展に防災意識や安全確保の体制がついていけていないのが実情と言えます。

● 生活の中で、気をつけておくべきこと
今回のケースでは、住民が防犯目的で自宅のドアを頑丈で開けにくいものに変えていたり、非常用通路に自転車や植木を置いていたり、さらに外の細い道に路上駐車があったりという様々な原因で、救助活動に支障が出たという情報もあります。これは一般的にもよく見られることですね。自宅やオフィスではどうなっているか、ぜひ確認してみましょう。

また、日本人と違い、中国人はほとんど自宅に火災保険をかけていません。
ちなみに今回は、区政府発注の工事が原因だったこともあり、被害者に政府から補償が出ましたが、万一の火事で補償がないということを考えると‥‥。
保険に加入している場合でも、免責扱いになっていたり補償額が不十分だったりと、万一の事故に対応できていないことが少なくありません。「うちの保険内容、どうなってたかな‥?」という方は、一度チェックしてみることをお勧めします。

暖房器具の使用頻度が増え、空気も乾燥しがちなこれからの季節。防寒対策とともに防災対策もしっかりと!

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